TAIKO~Rhythm in Motion~(TAIKO RM)、2019年4月に秋田で開催したパーカッションのワークショップとステージパフォーマンスのイベントは、その後どの様な活動につながっていっているのでしょう。Sesnsational Zip 代表の武藤さんにインタビューさせていただき、その時を振り返りや、その後についてのお話を伺いました。(インタビューアー・中西)
●イベントの経緯
秋田では、マーチング活動でつながっている方々と、地域でのイベントをいろいろ試しながら開催してきています。TAIKO RMとプレミアム交流会〜 秋田マーチング&バトンショー、一見別々のイベントのようですが、私たちSesnsational Zipも関わらせていただきながら、同じ地域の先生方と協力して開催に至りました。
前例のないイベントに注目していただくことはなかなか難しく、ワークショップに参加くださった人数は多かったのですが、ステージショーについての集客が十分であったとは言えませんでした。
しかし、そこで新しく出会ったパーカッションプレーヤーの皆さんとの絆が、2020年のオンライン交流会(SMP!)開催へと繋がり、大きな原動力となりました。
●コロナ禍で
2020年はコロナ禍でこれまでの様な活動が難しくなりました。しかし、以前から『自分たちの状況に合わせた活動の楽しみ方』を模索していた私たちには、TAIKO RMでの経験を生かすことができました。コロナのせいで、ではなく、コロナをきっかけに様々に試すことに思考を広げることができました。
コロナ以前にも、TAIKO RMを通じて、BGMに合わせてドラムの生演奏をしたり、国際交流〜タイで活躍されているカセムさんとの関係をもてたり、大窪先生にご指導いただいてのドラムラインなど、新しいことに様々挑戦してきました。それをヒントに、コロナ禍でのニューノーマルとして自然と移行することができ、2020年のオンライン交流での成果となりました。
●プロとアマチュア、地域を越え一緒にプレーする機会
『大会の様な枠組みではないイベント』ということもあり、プロパフォーマーと共に音楽演技を楽しむことができました。自分たちだけではできない経験をたくさんさせていただき、メンバーはより一層パーカッションの楽しみを感じた様です。
TAIKO RMでは秋田の外からのパフォーマーも多く参加してくださいました。共に演奏することの楽しさを実感し、それをさらに周りに伝えていくという、良い空気感が生まれています。地域を超えて様々な団体から参加した人たちが、現在は自分の団体でリーダーとして活動していますが、オンラインでは距離に関係なく一緒に練習を行うことができます。コロナ禍で必要に迫られたオンラインシステムの利用の必要性が、すでにあった人のつながりを生かすことになり、新しい練習会を生むことになりました。
それぞれの団体で、新しい世代のリーダーが生まれていることが率直に嬉しい。そして、新しい可能性が芽生え、マーチングを通じて互いに学び合っていくことができるということを、メンバーと共に感じ、活動を前に進めています。